占いライターのお仕事

フリーになったばかりの頃、仕事を探していてたどり着いたのが占いライターの仕事でした。

映画ライターだけでは食べていけないので、何かないかなと思い、そういえば紙媒体で占いの先生のリライトをやったことがある。

ならば占いライターできるんじゃない?という考えからエントリーしてみました。

運よくトントンと仕事の依頼をいただき始めたのですが、初めてのことだらけでとまどいました。

私が仕事をした占い関連の会社は、占いの質問文(例:私が彼にプロポーズされるにはどうしたらいい?)が提示され、その答え(先生のお言葉)を書いていくというスタイルでした。(どこもそうか??)

12星座、タロットほか様々な占いがあり、ひとつの質問に対して12星座なら、星座別に12個の答えがあるわけです。

占いの資料は先方がメール添付などでくれます。その先生の占い診断を見ながら、質問にあった回答を綴っていくのです。とにかく先生の占いに忠実に、資料をコピペせずに、先生の占いを先生の口調で執筆していきます。

でもこれけっこう大変な仕事で質問が20、30、40件あったりするんですよ。(一応、何万文字書けますか?とか聞いてくれるので選べる)

で、それぞれ12星座の占い診断を書く。だいたい1星座200~300文字くらい。

ひたすら書く、書く、書く。凄い疲れました。。。。肩がこり、目がシバシバしました。

それでもギャラがよければモチベーションがあがるけど、私の場合、1文字「0.7円」。1文字1円にもならないんですよ~(泣)「0.8円」とお願いしたら却下されました。。。ガーン!

そしてもっとショックなことは納品したあと、校正さんが修正してくれるんです。語尾とか言い回しとか。

赤が入った原稿をこちらでもチェックするのですが、赤が入った文字数の分、原稿料が引かれているのです!100文字の修正が入ったら、0.7×100文字が原稿料から引かれる。

もともと安い原稿料がもっと安くなるという。もうショックでショックで。。。

昔を知っている身としては、ザックリとペラ●円という時代に戻りたい。1文字単位って。。。

でもその会社の方がおっしゃっていました。以前は1案件いくらと設定していたけど、ライターさんの中に手抜きをする人が出てきた。200文字と言われたら、その前後10文字くらいにまとめるべきなのに、すごく少なく書いてきたりする人もいたそうです。それは修正で加えてもらうのですが、何度もやりとりして手間がかかったり、こちらで修正してもライターさんには1案件でギャラを支払うので、納品のシステムを見直そうということになり、1文字いくらでの原稿料になったそうです。

わかります、その気持ち。わかりますけど。。。。

横のつながりがないからわからないんだけど、赤字分をギャラからマイナスするのは普通なのでしょうか?普通は赤字そんなに入らない?私がダメなだけ?

というわけで修行だと思って続けましたが、さすがにキツイので上記の会社はやめました。今も占いゴーストライターも細々と続けています。現在のクライアントは自由度が高いのと、前述の会社よりもギャラはまだましなので続けられていると思う。ギャラって大切。

占えるわけじゃないけど、占いは好きなので書きたい。でも今度は書籍とかでやりたいなと思っています。占いの先生のゴーストで。そういう道も考えてみよう。

ライター斎藤 香のお仕事

アラフィフでライターやっています斎藤 香のお仕事ホームページです。映画レビュー、インタビュー記事、アンカーライター、書籍ライターなど、毎日書いています。